利用者ブログ - 今日は何の日

空飛ぶ自転車(利用者による画像コラージュ)

空飛ぶ自転車(利用者による画像コラージュ)


見出しだけだと「何のことかいな?」と思われたでしょう。これは映画『E.T.』の中での名セリフなのです。「E.T. phone home」。文法的には正しいとは言い難いような…。しかし、これを語った人物(!)が人間ではない、としたのなら。極めて驚異的な出来事として人間世界では受け止められた事でしょう。当然ながら、「E.T.」(The Extra-Terrestrial(地球外生命体))の存在を秘匿したい官憲側はそんな事をさせませんでしたがね。

ネタバレをすれば以下の話が面白くなくなるので、触れない事にしますが、映画が公開された当時は世界的なヒット作となりました。最初は誰しもが「キモい!」と思った筈です。しかし物語が進むにつれ、気にならないようなり、最後は愛しささえ感じるように。我々人間の最大の特技である、「慣れ」を脳が認識させるが故の快挙でしょう。特に、不幸な出来事で「E.T.」が生命を落としてしまう、という事に涙した人は多かったのですから。しかし次の場面には安堵が…こうして「E.T.」は身近な存在となったのでした。
あの独特なスタイルは、確かな考証に裏付けられていた。そうですね。心温まるストーリーも実は完璧な計算が為された結果、だったのですよね。

それはともかく、ストーリー自体は徹底的にシンプルに。背景と効果は最大に。というのが本作の最大の成功要因だったように思われてなりません。どうか地球を目指して来訪する他の天体の知的生命体が、我々地球人に対して害意を抱かないように!。と、いう事を願わずにはいられないでのです。1982年(昭和五七)公開の、ステキな映画でした。


pixabay(https://pixabay.com/photos/et-extraterrestrial-creature-figure-2006631/)