利用者ブログ - 今日は何の日

ジョン・レノン・ウォール

ジョン・レノン・ウォール(https://pixabay.com/)

【新しい音楽を創った人 その死 ジョン・レノン】

The Beatles。1970年(昭和四五)の衝撃の解散から現在まで、音楽界のみならず、ファッションからカルチャー全般にまで広く影響を及ぼしました。 説明は、まあ不要ですよね。その人気グループでもポール・マッカートニーと並んで四人組の「顔」となっていたのがジョン・レノンでした。 残る二人であるジョージ・ハリスンとリンゴ・スターも楽曲を提供している、豊かな才能の持ち主なのですが、どうしても前述の二人の方がスポットライトが集まりがちだったのは、それだけ両人の才能がずば抜けていたからでしょうね。 ありきたりな事を書いても常識かそれ以下のレベルに止まりそうなので深くは言及できませんけれど、世界の音楽史は彼らの存在が無かったらずっと味気無いものになっていたのは間違い無さそうですね。

今日は凶行の日から40年ちょうど。ジョン・レノンの人生も40年ですので、やはり因縁じみた何かを感じるのです。早いものですね。なぜ、世界へ対して愛と平和を語り続けた至誠の人が銃弾の標的とされたのだ!。最初に訃報を聞いた時には驚き、そして次には怒りと疑念が湧いてきたのです。途切れ途切れに耳に入る少量ずつの情報を自分なりにまとめた答えは、犯人は妄執癖の有るファンで、大した理由が無いのにもかかわらずに銃口を崇(あが)める人物を向けて発砲した、という事でした。
世の中には多くの理不尽が有ります。自分が引きずる不幸を他人のせいにする。その歪んだ思考を、社会的に成功して、幸福な人生(例えそれが外見だけだったのだとしても)を送っている人物に対する憎悪として抱くことは珍しくはないのですが…。末端の、自分が全く知らない一ファンの狂気によって偉大なアーティストはこれ以降の人生を奪われたのです。

惜しい。例え音楽活動が以前のようには行われなかったとして、ジョン・レノンはその存在だけで充分に世の中に発信し続けられる影響力を持ち続けていたのですから。時は決して止(とど)まることはありません。
でも…それでも、人生のいろんな点で、走馬灯のように自分が幸福であった瞬間を思い出す時には、心に残る音楽と一緒に回想するのが人の常なのです。個人としては確かに短い生涯でした。しかし芸術は無限大の生命を与えられる。誰の言葉かは知りませんが「作者が誰なのか分からなくなった時、音楽は永遠となる」というのを思い出しました。

それに次の語句を付け足しましょう。「けれども、ジョンは誰もが忘れない」。とね…。