1月11日「成人式」
1月の第二月曜日は成人式ですね。
成人を祝う風習は古くからあったそうです。日本では男子は元服・褌祝い女子は裳着・結髪と。
現代の成人式
現代では多くの場合、自治体が借りる会場で式典が行われます。少数ですが、テーマパークで行われることもあります。
行政などが祝福・激励し、市長や政治家などが壇上で式辞・講演をし、それを聞いた新成人は大人としての決意をすべき場です。
ですが、現代の場合は中学・高校の同窓会を呈すようになってきました。
本来、同窓会ととらえるような層は会場には入らなかったものですが、少子化の影響でそのような層が会場に入るようになり、話に関心を示さない程度ならまだよく、私語や携帯電話の使用を止めなかったりして問題になって来ました。
それだけならモラルの低下が露見しただけですが、一部が暴れて式を妨害し、逮捕者まで出るようになりました。
ここ数年はあまり聞きませんが、若者が壇上に上がり、式を妨害するニュースが流れていました。ニュース映像を見てそこまでして成人式に行きたいものかと疑問に思ったものです。
最近は特徴的な振袖を着た若い女性や派手な格好をした若い男性をテレビやネットのニュースで見ます。大昔のちんどん屋みたいな男性がいてすごく手間がかかっているなと思ったものです。式を妨害する若者のニュースはほとんどありません。若者のモラルが上昇したのか、少子化で人数が減った結果、モラルのない若者まで減ったのか。
今年はコロナ禍で中止やオンライン成人式が多くなっているそうです。来年には収束して欲しい物です。
世界の成人式
世界ではどのような成人式があるのでしょうか。
太平洋諸島地域 バヌアツ共和国
バヌアツでは約30mの高さの櫓を組み、足に蔓を巻きつけて飛び降ります。この儀式は「ナゴール」と呼ばれています。バンジージャンプの原型となった物です。
ただしバンジージャンプのロープと違って蔓には伸縮性がなく、体に強い負荷がかかり、蔓っが切れることもあるそうです。
アフリカ マサイ族
日本でも知られているマサイ族の成人式は一人でライオンと戦って勝つことです。
ライオンを恐れて狩りに出られないものは一人前と認められません。村の会議に出ることもできず、結婚もできないそうです。
ちなみにマサイ族の成人年齢は14歳~15歳です。日本で言うと中学生です。
アマゾン サテレ・マウェ族
アマゾンの支流に住むサテレ・マウェ族の成人式は何百匹ものパラポネラが入った手袋を作ります。その時針は内側に向くようにします。でないと蟻の針が刺さりませんから。
その手袋をはめて10分間耐えるだけ。
簡単なように見えますが、この蟻の毒性は非常に強く普通の人なら数秒で卒倒します。
スティーブ・バックスホールという冒険家はこの蟻に刺された時の体験を
もし手近にマチェテ(斧)があれば、私は痛みから逃れようと、腕を切り落としていただろうと記録に残しています。
しかもこの儀式、一回だけじゃないみたいなんです。
地獄ですかね。
日本の成人式はとても平和ですね。